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大切な物【D.Gray-man】

第10章 海の魔物



「うわっ!」



突然船が大きく揺れ始める。
どうやらそろそろ海流が強い場所に突入したらしい。
辺りを見渡すと所々を岩礁が見え隠れしている。



「あ!あそこを見てくださいっ!」

「どうしたの、アレン?」



アレンが声を上げ指を刺した方向を見る。
するとそこには…


「…人?」

「いや、違う…あれはAKUMAです」



岩礁の上に不自然に立つ人影にアレンの左目が反応する。
すぐさま神田が船から飛び出す。



「もうっ!イノセンス発動っ」



慌てて私のイノセンスで海の上に足場を作ってあげる。
私が発動していなかったら今頃神田は海の中だ。



「あんなはジェシーさんをお願いします」


アレンも神田の後に続く。


「ちょっ、ちょっと何なのっ」

「ジェシーさん落ち着いて!」



動揺している様子のジェシーさんをなだめる。
しかしその時だった、岩礁の上にいたAKUMAとは別のAKUMA達が船を取り囲む。



ードンドンッ




AKUMAの攻撃が私達めがけて一斉の放たれる。





「危ないっ!!」

「イ、イヤーッ!」






















「ふぅ…ギリギリだった…ジェシーさん大丈夫?」

「あ、あんた…血が…」

「ん?あぁ…かすり傷だから大丈夫」




間一髪回避しジェシーさんの無事を確認しホッとする。

どうやら彼女を庇った時に擦りむいたようだ。
だが、こんな傷はエクソシストである以上大した怪我にはならない。




「巻き込んじゃってごめんね。ジェシーさんは守るから」











そして私は目の前のAKUMA達に集中する。
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