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大切な物【D.Gray-man】

第5章 マテールの遺跡




病院に着き神田の部屋に着くと彼はまだ目を覚ましていなかった。
しかし、昨日に比べだいぶ顔色は良くなっているように見えた。


「…はぁっ。良かった」


まだ眠っている神田の横に静かに座る。

血だらけで倒れている彼を見た時は心臓が止まるかと思った。
また私は大切な人を失うのかと思って苦しくなった。



「私より先に死んだら許さないから…」



暫く神田の傍にいた私だが、気付くと夢の中へと落ちていった。





















「……ッ」


辺りを見渡しここが病院だと認識する。
そして何故か俺の上で寝ているあんながいた。


「…かん、だ…」


寝言で俺の名前を呼びながら目には涙が溜まっている。


「だから…勝手に入ってくんなっつってんだろ?」


聞こえないようにそっと呟き優しくあんなの頭を撫でた。






「んん…あれ、寝ちゃった…」


さっきまで誰かが頭を撫でていたような、暖かい温もりを感じ目を覚ます。


「勝手に人のベットで寝てんじゃねェよ」


「神田!良かった!目が覚めたんだね」


「そう簡単にくたばるかよ」


無事に目を覚ました神田。
いつも通りの様子に安心した。


「大体、なんでここにいんだよ」


「あぁ、そうそう。このまま私と神田は別の任務だってさ。
 ほら、今はいいからゆっくり寝て!」


起き上がった体を無理やりベットに寝かしつける。
機嫌が悪そうに眉間に皺を寄せているが黙って言うことを聞いてくれた。


「ふふっ、素直でよろしい」


「フンッ。…疲れてんだよ」


「はいはい。おやすみ~」




神田の様子を確認できた私は彼の部屋を後にした。


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