第4章 再会
中へ入るなりスタスタとその場から離れようとする神田。
それを呼び止める白髪の少年をギロッと睨み付ける。
「あ、神田…って名前でしたよね…?よろしく」
「呪われてる奴と握手なんかするかよ」
彼がが握手を求めるも神田はそれを冷たく一蹴する。
「ごめんね。任務から戻ったばかりで気が立ってるの」
その時だった。何かが私の元へ飛んでくる。
「きゃっ!…ティムッ!わぁっ、やっぱ可愛い~」
「キミはあの時の!」
「また会ったね」
「あんな知り合いなの?」
「この間の任務の時に会ったんだよ!まさかとは思ったけどやっぱそうだった
あ、私桜木あんな。よろしくね」
先ほど神田が拒んだ握手を求めると彼は笑顔でそれに応えてくれた。
「僕はアレン・ウォーカーです。よろしくお願いしますあんなさん」
「あんなでいいよ。…それにしてもアレンって可愛い顔してるよね!」
「えっ?」
アレンの頭をワシャワシャーと撫でると顔を真っ赤にしながら照れていた。
「わあっ、あんなっ?何するんですか、も~!」
「ふふっ、神田が愛想悪かった分のオマケ」
「あんなったら!アレンくん困ってるわよ?」
「可愛いものをみるとつい…。ほら、リナリーもっ」
リナリーの頭も同様に撫でてあげる。
コムイさんじゃないけど、リナリーは可愛い可愛い私の大事な人の一人だ。