第4章 再会
「なんだか、二人って姉妹みたいですね」
「でしょでしょ!私がお姉ちゃ」
「リナリーの方がお姉さんみたいです」
「え?」
私の言葉を遮るように発せられたアレンの言葉に耳を疑う。
(や、やだー、もー!聞き間違い?疲れてるのかしら?うふふっ)
思わず現実逃避をするあんなだった。
「よく言われるわ」
「よく言われるの!?」
否定してくれると思いきやまさかの肯定で驚く。
そうか…みんなそう思ってたのか…。知らなかった。
確かにリナリーの方が背は高いし、スタイルもいい。何より可愛い!
それに気が使えて仲間思いで、落ち着いててよく私の面倒見て…
…って、あれ?
こ、これは確かにリナリーの方がお姉さんだ…うん。
「ふふっ、こう見えてあんなの方がお姉さんなのよアレンくん」
「え!そうだったんですね。僕はてっきり…」
「それにね、あんなは面倒見がよくて頼りになるの。それにすごく可愛いわ」
「リ、リナリーっ!いい子!好きーーっ!」
リナリーにギュッと抱き着き嬉しそうな顔をしているあんな。
まるで子犬が尻尾をブンブン振って喜んでいるようだった。
「ね?可愛いでしょ?」
「そ、そうですね」
(やっぱりリナリーの方がお姉さんだ…)
そう心の中で思ったアレンだった。
こうしてまた一人、教団に仲間が増えた。