第1章 1
「はぁ……はぁ……」
もう無理…重い…
なんでこんなのもてるの…
ふらふらしつつも歩く
ドンッ
「きゃ」
「わっ」
誰かにぶつかる
「え、あ、ごごめんなさい!!」
頭を深く下げて謝る
「いやいや大丈夫だよー頭あげて?ね?」
言われてあたまをあげれば
「「あ」」
このひと…
「こ、近藤さん???」
真選組の偉い人
「君は…新しい女中のまみちゃんだね」
「は、はい」
名前覚えててくれたんだ
なんか嬉しい
「その荷物は…て買い出しか…ははっ若いのがお疲れ様だな。どれ持つから貸せ」
「え、いやいいです!!重いから!!」
「いやいやなんのこれくらい持てなきゃ男じゃねぇよほらいいから…」
ぐい
と私の手から袋をとる
「こりゃ確かに女には重いな」
(大丈夫ていったのに……)
でも
嬉しい…