第7章 7
神楽が目の前で倒れるのをただ見つめる
1人で危ないところに来てこんな目にあう…
いくら夜兎族といっても危ないのに…
銀さんや新八くんとこないからよ…
ズルズルと持ち上げられそのまま船の中に消える姿を見つめる
ふと何かを思い隣にいる高杉を見つめる
月明かりに照らされる横顔がかっこよく愛しい…
「…どうした?寂しくなったか?」
視線に気付いたのか高杉がこちらを向く
「晋助様は…何をしたいのかなぁと…」
思えばそう なんで私は居るんだろう
そして彼は何をしたいのか…
今の幕府を壊す?
違う
昔の彼なら……
「………あっ………」
あの頃の彼をどこかで求めている自分が居る。のを気付く
いる訳ない
だって
10年くらいも会ってない人
そんな遠い人
「…まみは相変わらず優しいなぁ変わらない優しさを持っているのはいい事だ俺を満足させる。部屋に戻ろう…お前を抱きたい…」
彼女の腰に手を回す
「…はい、晋助様…」
答えるように高杉に身体を寄せ寄り添う
そしてそれぞれが動きだす。
銀時、新八、エリザベス
そして
まみも高杉も…