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欠落した子

第1章  1



釜に残ってるご飯をお茶碗1杯分装いラップに包み形を整える

あ、具材入れるの忘れてた…

まぁいいか…

冷蔵庫から海苔を取り出しおにぎりに…

「梅干しもある…」

一つもらい上にのせる


「へぇきれいな形してんじゃねぇの」

「きゃっ!?」

後ろからいきなり声がかけられ驚く

「な、なんですか……てひ、土方さ…」

ここ調理場なのに……

「食べ終わったから出したんだがお前が何をしているのか気になってな…」

「は、はぁ…」

普通気になるのかな…

よくわからないけど…

「て、土方さんはお仕事……」

「あぁあるけどな…まぁ大丈夫だ」

大丈夫て……

この人て確か真選組の副長さんなんだよね…

お偉いさんなのに…若い…

私とは大違い

本来なら遠い存在の人……

「でも寂しい人……」

「あ?」


「え!?あ、なんでもないです!?」

「なんで疑問形」

「えへへ…」

とりあえずおにぎりを食べて誤魔化す

「変なやつだな…」


「土方さんには言われたくないです。」


「ほぉ…」

ニヤリと怪しく笑う

あ、

笑うと素敵な顔

銀ちゃんに似てる


「あなたは……」

「ん?」

「まみちゃーん!!お昼の仕込みなんだけどー」

同じ職場の人がくる

「あ、は、はい!!」

「食材買いに行ってもらえ……あら副長さん!!今日も素敵ねぇ」

なんて言い始める


「………」

「まぁそれはいいとして、はい」

紙を渡される

中を見れば


「買い物メモ?」

マヨネーズに調味料、お肉、野菜……

多いな

「その量お願いねーあ、お金はあとで払うから〜…あ!田中さーんこの間の昼ドラのー」

嵐のように去っていった

なんなんだったの…

買い出し?に行けばいいんだよね…


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