第1章 1
彼女の名前を愛しく呼べば満足そうな顔をして笑う
「今日の朝ごはんはなーに?」
銀時が聞く
「今日は味噌汁にご飯に目玉焼きにウインナーですよ」
抱きしめられながらもなれた手つきで器用に応える
「仕事は?あんの?」
「もちろんあります。今日も1日頑張ってきます」
振り返ってニコッと笑う
「そっか…」
不器用そうに頭を撫でる
「〜♪ありがと…とりあえず銀ちゃんと神楽ちゃんと新八くんの分を作って置いたから…ご飯はあと少しで炊けるから…味噌汁もぬるかったら温かくして…」
母親のように心配そうに色々という
「わかってるから…ほらそろそろ支度しねぇと間に合わねぇだろ?早くしてこい」
「え、あ!?本当だ!!んじゃ銀ちゃんよろしく!!」
遅刻しちゃうー などと叫びながら着替えに
「やれやれ…」
手に残るまみの温もりや臭いを感じながら
「今日も1日が始まるのか…」