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欠落した子

第3章 3



どうして

ずっと会いたかった…のに…

なんで……

「……なんで……」

ぽたぽたと涙が止まらない

止まる気配もなくずっと流れる

「…やっなんで…」

こんな姿見られたくない…

そう思い立ち上がろうとするが腰が抜けている

「…っ……晋助様……」

両腕で自分を抱きしめながら何がダメだったのかなんて考える

私…どうして…

あの時晋助様を置いていったから?

あの時…一緒に行ったら…

晋助様………晋助様……

「…ひとりに…しない…で…」

カタカタと震えだす

「…っ…………」

今までのことがぐちゃぐちゃに混ざり何がどうなっているのか整理がつかない

こんなんじゃダメ…ダメなのに…

身体が言うことを聞かない

頭の整理が追いつかない

「…あ…………」

「まみ!!!!」

そこに一人の男が走ってくる

「……銀さ…」

「!?その様子…高杉と会ったのか…」

動揺した顔をする銀時

まみがここまで不安定になるなんて野郎……何しやがった…

「…私…私…私…」

「大丈夫だからな…銀さんの胸の中においで」

「ごめっ…銀さ…ん…」

すぐさま倒れ込みそのまま抱きしめる

カタカタと身体は震えていてそして涙で目元が赤くなってる

これは神楽を新八の所に預けないとな…

「まみ抱き上げるぞ…」

そう一言いえばコクリと頷きそのまま抱き上げる

「…よっこいっしょ…」

そして新八と神楽のところにいき新八を神楽にしばらく預けるといってそのまま俺達は万事屋に戻る

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