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欠落した子

第3章 3


「覚えてるか銀時?俺が昔鬼兵隊ていう義勇軍を率いていたのをよォ」

「そこに三郎って男がいてな剣はからっきしだったが機械には滅法強い男だった」

「俺は戦しにきたんじゃねェ親子喧嘩しにきたんだっていっつも親父の話ばかりしているおかしな奴だったよ」

ピクっと銀時は反応する

「だがそんな奴も親父の元へ帰ることなく死んじまった全く酷い話だぜ俺達は天人から国を護ろうと必死に戦ったってのに」


そして聞かれる平賀源外が考えていることや彼…

女物の着物に左目にまかれた包帯に刀を持った男に銀時はいう

「高杉よ見くびってもらっちゃ困るぜ」

ミシミシ…

左手で高杉がかけていた刀を握るその手からは血が流れる

「獣くらい俺だって飼ってる」

刀は動かないままでそのまま銀時が話し出す

「ただし黒くねェ白いヤツでな え?名前?定春ってんだ」

右手で高杉の腹を殴ろうとするがよけられる

「ククお前は変わっちゃぁいねェなァ銀時…」

カチャンと刀を鞘に納めてその場を立ち去る

そして人混みをのんびりお酒を飲みながら歩く

ダンっ

「きゃっごめんなさい…」


誰かとぶつかりその衝撃か女が倒れる

「ほらよ」

手を差し伸べれば「ありがとうございます…」と俺の顔を見た途端にそいつの顔が変わった

多分俺の顔色もだ…

「………まみ……なのか?」

「し、晋助様……」

そこに居たのは…………でまみだった

これはまた大人ぽくなったなァ…

「っ晋助様!!」

ぎゅっ……と起き上がるのと同時に俺を抱きしめる

「晋助様…晋助様…晋助様ぁあ…」

ぐずっぐずっと泣きだしそのまま抱きしめ返し頭を撫でる

「ずっとお会いしたかった…ずっと会いたかった…」

「…あぁ俺もだよ…でもごめんな…それは昔だァ俺はもうお前なんかに興味も無いんだ」

キッパリといい彼女を離す

「………ぇ……」

まるで一瞬にして散った花火みたいに彼女は表情を悪くさせそのまましゃがみ混む

「…お前なんざァあいつらが決めた事の関係だろ今更どーこー言えるもんじゃぁねぇよ…」

そのまま彼女を見捨ててその場をあとにする


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