I don't like you 〜耳をすませば〜
第2章 夏に始まる
ー星海sideー
お風呂から出たのは6時30分だった。
結構長いこといたな。
髪を乾かし洗面所から出た。
聖司「よぉ。」
リビングに
そいつはいた。
母「聖司くん朝早くからごめんなさいねぇ。」
星海「ちょっ…なんでこいつがいんの!?」
母「貴方が英語苦手っていうから教えに来てもらったのよ。」
は?
聖司「ってことで、夕方までみっちり教えるからな。」
聖司の顔はマジだった。
――――――
うわぁぁぁ。せっかくゆっくりできる日曜日がぁぁぁ。
聖司「で、こうなる。
聞いてるか?」
星海「キイテタヨ。」
聖司「なんでカタコトなんだよ。
さては、聞いてなかったな?」
星海「ゴメンナサイ。」
聖司「まぁ、無理もないか。2時間ぶっ通しだし。
少し休憩しよう。」
星海「うぇぇいやったぁ。」
私はノートを取り出した。
バイオリンノートだ。
これに注意する点とか、よかったとことか、レッスン内容とか書き留めるノートだ。
聖司「もっと感情的に。」
星海「ウア゙ア゙ア゙ア゙ア゙読むな!」
聖司「なんだよこれ。」
星海「あっ!ちょっと!」
聖司はノートを取り上げ表紙を見た。
聖司「バイオリンノート……?」
星海「いいわよ。バカにしたければすれば?」
聖司はニコッと笑った。
聖司「まさか。いいと思うぜ。こういうの。」
そして、パタンとノートを閉じた。
聖司「弾いてみろよ。聴いてやる。」
( 'ω')
は?