• テキストサイズ

名の無い関係

第10章 誰のための敬礼


『いるじゃないさ、今年は相手が人間でも強そうなのが。』

「そうだよ、ミケもアゲハもいる!私だってそれなりに動けるよ。それに…。」

『「リヴァイ!!」』


ハンジとアゲハの声がぴたりとシンクロする。
まさか定例軍議で自分の名前が出されているとは思ってもいないだろう。
幹部不在のこの時間は自由時間とされていた。
自主トレーニングをしたり、愛馬の手入れをしたり、束の間の平和を家族や愛しい人と過ごす者もいる。
リヴァイは三角巾に口布を巻いて、ブレードを箒とハタキに持ち替え掃除に勤しんでいた。
十数人用の大部屋から、一部屋四人の小部屋に移ったばかり。
今日中に終わらせる!といつになく真剣な表情でせっせと働いていた。
/ 130ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp