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アサガオの花

第3章 始まり




その後、清水さんの話しを聞いて見学
だけでも大丈夫ってことで男子バレー
部を見学させてもらうことにした


「おう清水!新入部員か?」

「清水おはよー」

「清子さん!今日も美しいっス」


後ろから声がしたと思うとそこには
ガタイのいい大きな人と、優しそう
な雰囲気の人とハゲ···坊主頭の怖そ
うな人が立っていた


「見学だけでもと思って着いてきてもらった」

「見学か~って、あれ?!君どっかで見たことあるような···」

「おいスガ!お前ナンパとかするタイプじゃないだろ」

「そーっスよスガさん!しかもその言い方古いっスよ!」

「菅原、最低」

「え?!違う違う!そんなんじゃないって~!清水もそんなこと言うなよ~」

『ぷっ、あははは!皆さん仲が良いんですね!』


見た目は怖そうな人達だけど全然
そんなことなくて、むしろ皆さん
良い人みたいで少しホッとした


『初めまして。1年の妃 せりあと申します。今日は皆さんの練習にお邪魔させてください』


ぺこりとお辞儀をすると皆さんが
固まってしまった

坊主頭の人なんて涙を流している


「うう、大地さん!この子良い子っス!マネージャー勧誘しましょう?!」

「た、田中落ち着け!」

『?』


挨拶をしただけなのにここまで感激
されるとは思っていなかったから反
応に困っていると清水さんに肩をポ
ンと叩かれた


「なんか暑苦しくてごめんね。紹介するね。右から菅原、澤村、田中」

「菅原孝支。3年!分からないことあったら何でも聞いて」

「主将の澤村大地だ。よろしく!」

「俺は田中龍之介だああ!せりあさんっ!是非我が烏野バレーぶっ


田中さんが言い終える前に澤村さん
のゲンコツが田中さんの頭にヒット
した

痛そう・・・


「私はマネージャーの清水潔子。それじゃあ体育館に案内するね」


清水さんを先頭に歩き始めると体育
館から誰かの話し声が聞こえた


『もう他の方がいるんですか?』


私の言葉に清水さんは首を傾げる


「いや、私達が1番だと思ったんだけど···」

「とりあえず中入るべ!」


菅原さんの声を合図に清水さんが頷いて
体育館のドアを開けた

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