第1章 電車にて【レオ&アラン×プリンセス】
まさか………
「二人が…?」
恐る恐る尋ねると、アランが笑みを深めた。
「おまえ、尻、柔らかいな」
耳に息を吹き掛けるように答えながら、
お尻に触れていた手が、やわやわと、揉み上げた。
(これ、アランの、手なの…っ?)
「綺麗な肌だよね」
お腹周りにあった手が、ブラウスの中に入って、直接、肌を撫でてくる。
(こっちは、レオの手…っ?)
信じられないが、本当らしい。
レナの身体を弄っているのは、目の前にいる、アランとレオだった。
優しい二人が、どうして…?
「ちょっ……待ってっ、どうして、こんな…」
「…さあ、どうしてだろうね」
アランも、レオも、にやり、と意地悪く笑うと、一層激しく、レナの身体を弄り始めた。
「お願、待って……やめっ…」
抵抗しようとするけれど、密着した状態で、もがくことすら出来ない。
そうこうしている内に、レオの指先が、下から順番に、ひとつ、またひとつと、ボタンを外し進めて…
最後のひとつに手をかけた。
(これが外されたら……っ)
これが外されたら、シャツが全部肌蹴て、下着が見えてしまう。
レナは震える声で懇願した。
「やめてレオ、お願い…っ」
だが、願いも虚しく、レオの手は、最後のボタンを外した。
「っ……!」