第1章 電車にて【レオ&アラン×プリンセス】
はらり……
シャツが肌蹴け、愛らしいペールピンクのレースの下着が曝される。
(こんな……たくさん人のいる場所でっ……)
レナは慌てて辺りを見回す。
幸い、誰も気づいていないらしい。
が、倒れそうな程の羞恥。
レナは目をギュッと瞑った。
「へえ……可愛い下着、着けてるんだね」
レオが耳元で囁く。
「レオ、こんな……」
「恥ずかしい?こんな格好見られて。大丈夫だよ、誰も気づいてないから。俺たち以外は」
「レオ……っ」
「でも……」
レオは、そこで言葉を切って、つー……とレナの鎖骨を撫でた。
「っ……いや…」
「これからどうなるかは、レナちゃん次第だけどね」
「どういう…意味?」
「耐えられるかな?
声……出しちゃダメだよ…?」
レオは、不敵に笑うと、下着の上から、レナの胸を、揉み上げ始めた。
「っ…………」
「レナちゃんの胸、弾力があって、気持ちいいね」
「やだ、やめ…」
「しーっ、静かに。
あんまり騒ぐと、他の人に気付かれるよ?
周り、男ばっかりだし。
見られたいなら、いいけど」
「っ……」
口を噤むしかなかった。
信じられない。
レオの大きな手に、自分の胸が形を変えられている。
なのに、ただそれを、見護ることしか出来ないなんて。
恥ずかしい。
恥ずかしい。
何故、こんな目に合わなければならないのか。
これだけでも耐えがたい羞恥なのに、
目の前で黙っていたアランが、ゆっくりと口を開いた。