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愛のカタチ◆イケメン王宮◆

第1章 電車にて【レオ&アラン×プリンセス】


っ……!


レナが抵抗出来ないのを悟ったのか、無遠慮に触れてくる指先。


なんて卑怯なのだろう。


太股から、お尻にかけて、何度も何度も撫でられる。


せめてもの抵抗に、脚をギュッと閉じるが…


その行為は段々エスカレートしてきて。


これ以上は絶対にダメだ…


勇気を出して、二人に助けを求めようとした時。


するり…


急にお腹周りを、
誰かの手が撫で上げた。


(えっ、なに?
別の…手…??
もう一人いるの……?)


パニックになっていると
その手は、お腹を撫でながら、
ゆっくり、ゆっくり、
ブラウスのボタンを外し始めた。


(えっ、ちょっと待って!
そんな事されたら…!)


レナは、 意を決して、小声で二人に言う。


「アラン、レオ、あの…!」


すると、それを遮るように、アランが耳元に唇を寄せた。


「おまえさ……けっこう変態なの?」


「え……?なに?」


「こんだけ触れられてんのに、何も言わないなんて。」


…………どういう意味?


「アラン、そんな事、言っちゃ、可哀想だよ。痴漢されてるなんて、恥ずかしくて、言えなかっただけかもしれないのに」


今度は、反対の耳元でレオが言う。


そっと見上げると、
二人とも、
その綺麗な顔に
含みのある笑みを乗せていた。



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