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愛のカタチ◆イケメン王宮◆

第1章 電車にて【レオ&アラン×プリンセス】


(えっ?)


そう思ったのも束の間。


触れていたものが、レナのお尻を這うように撫で始めた。


(うそ、まさか、痴漢?)


確認しようにも、身動きひとつ取れない。


どうしようもなくて、じっとしていると、触れていたものが、レナのお尻を、ふわっ、と鷲掴んだ。


スカートの上からだけど、はっきりと分かる。
これは、誰かの手。


(痴漢だ……っ
いったい誰?)


視線だけで周りを見回すが、みんな無表情で、全然分からない。


どうしよう、二人に言って助けてもらおうか、


でも、恥ずかしい。
痴漢されてるなんて、アランにも、レオにも、知られたくない。


(どうしよう…
どうしよう…)


考えている間にも、その手はお尻を、ふわふわ揉んでいて。


そして、


するり…


スカートの中に入ってきた。


(うそ!)


ゆっくりと、お尻を撫でる指先。
ストッキングとパンツの上からだが、さっきよりも、感触が…


すると、後ろから声が降ってきた。


「どうしたのレナちゃん。耳、真っ赤だけど」


(レオ…!
どうしよう、助けてって言うなら今だ)


だが、恥じらいがレナを阻む。


「……そ、そうかな?言われてみると、ちょっと暑いかも」


「そう?体調が悪いわけじゃないなら良いんだけど」


「うん、ありがとうレオ。」


やっぱり言えない。
恥ずかしいし、二人に心配をかけたくない。


そう思って、うつむいた途端。


お尻を弄っていた手が、もう一本増えた。

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