第2章 執事【ユーリ×ルイプリ】
「言って?
ねえ、どうして欲しい?」
指先で淡い刺激を与えながら、ユーリが意地悪く囁く。
「ねえ、レナ様、言ってよ。
そしたら、レナ様の望むだけ、いっぱい触れてあげる…」
疼く中心の上を、ユーリの指が切なく通りすぎる。
「ぁっ、ぃゃっ、も……やめっ……」
「いいの?やめても。
我慢できるの?こんなに密が溢れてるのに」
「っ……」
口では『やめて』と言いながら、
身体は物欲しそうに蜜を零して、
ユーリの愛撫を欲している。
そんな自分を認めたくなくて、レナは、身体を震わせながら、健気に耐え続けた。
やがて……
「あーあ、今日もダメか」
ユーリが、諦めたように息を吐いた。
「レナ様の可愛い口から、おねだりされたかったんだけど。
ほんと、頑なで、真っ直ぐだよね。
そんなところが、たまらなく好きだよ」
ユーリは、レナの頬にちゅっ、とキスを送ると、レナを横抱きに抱いて、ベッドにとそっと降ろした。