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『ハイキュー!!』近くで想う…黒尾鉄朗or夜久衛輔

第24章 いい奴だなと思った…黒尾鉄朗。


朝倉さんは良く女子バレー部の
臨時マネージャーとして行く時があり
今日も成雲と楽しげに笑い合っていた
体育館の鍵を閉めた成雲に一緒に帰ろう
と内心とても緊張しながら声を掛ける
チラリと朝倉さんを見れば目を大きく
させて俺と視線が合う
すると急な用事を思い出したように
苦笑いさせてあれよあれよと
俺の想いが通じたのか先に帰って
しまった。朝倉さんは空気を掴む
天才だろうかと内心拝んでおいた

ーーー…

成雲と世間話をして一緒に下校する
隣に成雲がいるというのは
不思議な感覚だった
帰ってしまう途中で俺は立ち止まる
そんな俺を変に思ったのか
成雲は首を傾げて俺を見上げて来た

「黒尾、どうしたの?」
「あー…あのさ、成雲の事…好きだって言ったらどうする?」
「はい?」

玉砕覚悟で想いを伝えてしまった
きょとんとした目で俺を見る成雲に
想いが伝わらなかったかも知れない
考えて真っ直ぐ見つめ返して言った

「成雲が良ければ…俺と付き合って下さい」
「…はい、喜んで!」
「えっ…マジで?」
「うん、マジです!」
「よっしゃ!」

俺は喜びを隠し切れず成雲に抱き着くと
俺の胸の中でケラケラと笑っていた
この報告を先ず朝倉さんに伝えたくて
仕方がなかった…あっでもアドレス知らねぇわ

ーーー…

その事を研磨に伝えれば鬱陶しそうな
表情をして大きくため息をつかれた

「へぇ…うん…おめでとう」
「成雲ユカ、研磨も知ってるだろ?」
「あぁ…俺…あの人、苦手…ズカズカ無断で俺の間合いに入って来るから。まぁ…クロが選んだならそれでいいんじゃない?」
「あぁ、うん…そうだな」

駄目だ、研磨に言っても反応が薄い
そして研磨は成雲がなぜか嫌いだった事を
思い出して…惚気たいのに惚気られない
このもどかしさを明日発散させたかった

ーーー…

朝練が終わり服を着替えている時
夜久に成雲と付き合う事になった
そう伝えた、すると夜久は大きく
目を見開いてから冷え切った表情で
みるみる内に不機嫌気味になり口を開いた

「だから?」
「いや…それだけ先ずお前に伝えときたくてさ」
「ふぅーん…その事朝倉には伝えたのかよ」
「まだ。でも…朝倉さんには感謝仕切れない恩があるから、早目に言いたいとかはあるけど」
「黒尾…その事アイツに言うなよ」
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