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『ハイキュー!!』近くで想う…黒尾鉄朗or夜久衛輔

第23章 放っとけないと思った…黒尾鉄朗。


朝倉四葉と初めて話しをしたのは
席替えをして隣になった時だった
余り関わりは持たなかったし
大人しい彼女は俺のタイプでもなかった
だが元々成雲ユカと仲が良かったと
言う不純な理由で近付いた

第一印象はとても小さい…
160もないかも知れない
あぁ、うん…ちょっと可愛いかも
そう思えてしまう俺は
犯罪じゃないと思いたい

話して見るとやはり人当たりのいい
優しい女子であって
なぜか気持ちが穏やかにもなれた
しかし自分の気持ちをはっきり言える
成雲とは正反対で、こんなにも違うと
言うのに良く仲良く出来るなとも思えた

ーーー…

現代文の時ゆっくりな口調で話す
おじいちゃん先生の授業
うっかり居眠りしていた俺を
先生が当てて来た。
音読しろとおじいちゃんは言うが
俺からすれば、どこから?と焦る
その時隣に座っていた真面目ちゃん
であった朝倉さんが助け舟を
出してくれた。

「254ページの4行目…」
「!あぁ、えっと…」

読み進めて行く俺に朝倉さんは
ほっとして見えて…いい人だなと思った
それからと言うもの、成雲の友達だから
そんな理由をつけて朝倉さんに
話し掛けた。ノートや教科書にしっかり
マーカーで線を引いており読みやすい
流石は真面目ちゃん…だと思えた
成績だって上位をいつもキープしており
誰に対しても穏やかで温厚な朝倉さん
は聖母かなにかなのだろうかと
ツッコミを入れてしまう俺がいる

それにしても手帳やノートに描いてある
あの目付きの悪い黒猫のイラストが
とても気になったのは内緒だ
朝倉さんが描いたのだろうか
彼女に対して謎が深まるばかりだった

ーーー…

それにしても…着飾らない、その髪の毛が
風になびく時は俺はなぜかドキリとした
朝倉さんは…素朴だがエロいのだ

いや…僕は健全な男子高校生ですし
やっぱり体も見てしまいますから?

なんて一人で内心言いつつもやはり
隣に座っているから視界に入ってしまう
仕草やくせ…考え込む時
シャーペンの先端を唇に添える姿は
やはりエロいという言葉に尽きる
帰宅部だから肌は白いし手は小さく細いし
その身長に似合わずアンバランスなエロさ

密かに朝倉さんは人気があった
女の子らしくて大人しくて
守ってあげたくなる、そう男子は言った
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