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【黒子のバスケ】 囚われ王女と獣の城 【裏夢R18】

第8章 異変




貴女「はぁびっくりした。」



私はすこし早歩きで赤司君の部屋に向かった。黒子君の言った通り獣に気を付けろというのは間違いではないようだ。今回は油断したが次からは気を引き締めないと…



コンコン



貴女「#NAME1#よ、入るわね。」



ここは執務室とはいえど赤司君の自室だ。あまり入りたいとは思わないが後で文句を言われるのは避けたい。



赤司「あぁ早かったね、うれしいよ#NAME1#。」



扉を開けると私の部屋とはまた違った大人びた部屋があり、その奥で一人チェスをしている赤司君の姿が見えた。



貴女「私を呼んだみたいだったけど何?」



赤司「そんなところで立っていないでもっとこっちに来い。」



彼に逆らうと後々面倒なことになると思い、嫌々ながらも赤司君のそばに寄った。



赤司「どうだ、帝国の生活には慣れてきたか?」



貴女「ええ、一応はね。って、そんなことを聞くためだけに呼んだの!?」



赤司「ああそうだよ、唯一の姫君のコンディションを把握するのも僕の仕事のうちだからな。」



目線はチェスの駒から動くことはなく、そんな態度に密かにイラつきを感じた。



貴女「どうでしょうね、仕事をしているようには見えないけど」



嫌味をたっぷりと含めた声でそう答え、こちら側の白いチェスの駒を動かし黒のポーンを倒した。すると嬉しそうな顔を見せた赤司君と目が合った。



赤司「お前、チェスができるのか…」



貴女「できるわ、それにチェスは誰にも負けたことがないのよ。」



そう、私はチェスが大の得意分野だ。兄さんにも姉さんにも負けたことは一度もない。



赤司「そうか、なら賭けをしないか?」



貴女「賭け?」



赤司「もしも#NAME1#が勝ったら誠凛に帰ることを許そう。」



貴女「えっ?」



聞き間違いかと思った、そんな簡単に誠凛に帰る道が見当たるなんて…



赤司「ただし僕が勝ったら一つ言うことを聞いてもらうという賭けだ。面白いだろう?」



彼の強さは全く分からない…しかし今まで負けなしの私には勝てるのではないかという希望が生まれた。



貴女「いいわ、その勝負受けて立つわ!」



こうして私と赤司君の誠凛への帰還を賭けたチェスバトルが始まったのだ…


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