• テキストサイズ

【黒子のバスケ】 囚われ王女と獣の城 【裏夢R18】

第8章 異変





あれから一か月が経過した。やっと城の中を把握して帝国のことも少しずつ分かり始めてきた。城の住人ともまともに話は出来るほどにはなった。



帝国騎士「#NAME1#姫様、おはようございます。」



貴女「おはよう」



とまあこんな感じだ、最近はよく下級騎士に声をかけられる。数が多すぎて顔も全くと言っていいほど覚えていない。



黄瀬「あ、いたいた!#NAME1#姫~」



この声は黄瀬君だ。手を振りながら走ってくる。



貴女「朝から元気ね、それで何かあったの?」



黄瀬「赤司っちからの伝言ッス!今日赤司っちの執務室に来てって言ってたッス。」



彼はよく私に伝言を言いに来る率が多い。風の噂では青峰君に仕事を押し付けられていたり、紫原君にお菓子を買いに行かされたりとパシリにされているらしい。



貴女「執務室ってどこにあるの?」



黄瀬「赤司っちの部屋は知ってるっスか?そこッス!なんなら連れて行きましょうか、お姫様?」ニコッ



黄瀬君はおなじみのウインクをして私に同行をすすめた。



貴女「大丈夫よ、赤司君の部屋なら知っているわ。気遣ってくれてありがとう。」



黄瀬「えぇー!一緒に行きたかったッス~」



頬を膨らませてつまらなさそうにしている。その姿はすこしかわいいと思う。彼の容姿はかなりいい方だ、明るくてユニークな感じなのでおそらく女性にかなりモテるタイプの人間だ。



黄瀬「そういえば、こうやって二人っきりで話すの初めてッスね!」



貴女「え、あぁそうだっけ?」



言われてみれば黄瀬君が一人でいるところは見たことがなかったような気がする。



黄瀬「オレ、なんだかんだ言って#NAME1#姫と二人で話がしたいなって思ってたんスよ。」



黄瀬君の顔つきが少し変わった。たとえるならそう獲物を見つけた獣というような感じだ。



貴女「え……」



ふと気づくと手を絡められていた。驚いて手を離すと黄瀬君は妖しく笑った。



黄瀬「ガードが堅いっスね、ちょっとからかっただけッスよ。」



貴女「そ、そうよね。あ…赤司君の所に行くわ。その、伝えてくれてありがとう…」



私は逃げるようにその場を去った。



黄瀬「あ~あ逃げられちゃった。」



と言われたのにも気づかずに……

/ 141ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp