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【黒子のバスケ】 囚われ王女と獣の城 【裏夢R18】

第8章 異変




黒子君が去ったあとしばらくして実渕さんが来た。



実渕「#NAME1#姫、よかったわ~やっと食べてくれたのね。」



貴女「心配かけてごめんなさい…」



実渕さんは驚いた顔をして私に近寄った。



実渕「…泣いてたのね、せっかくの綺麗な顔なのに。ごめんなさいね、こんなことになってしまって…」



貴女「いいえ、もういいんです。こうなってしまっては仕方がないことだし、実渕さんのことは帝国の中で一番信頼していますから。」ニコッ



実渕「覚悟を決めたのね…こんな短時間で。それに初めて笑ってくれたわね、貴女はやっぱり泣き顔よりも笑顔の方が似合うわね。」ニコッ



帝国に女性がいないせいか女のような気質を持ちつつも紳士的でもある実渕さんとなら警戒をしなくても話せると思えた。



実渕「そうだ!ねぇ、城を案内しましょうか?」



貴女「そうね…お願いしようかしら。」



ずっと部屋から出られなかった私に気遣ってくれたのだろう。それにどこに何があるのかは知っておくべきだろう


実渕「それじゃあ行きましょうか、まずは一階からね。」



私はいろいろなところに連れて行ってもらった。1階には大きな図書室と医務室があって大浴場が地下にあるらしい。2階と3階は騎士団の部屋、4階には客室と会議室。5階は前に緑間君が言った人たちの部屋、6階は私の部屋とパーティ会場のような空間、7階は赤司君の部屋と皇帝の広間がある。



特に誠凛の城と変わらないが広すぎる…すべての場所を周るのに2時間以上かかってしまった。もうすっかり夜になってしまい部屋に戻った。



貴女「疲れた…」



実渕「お疲れ様、すぐに夕飯を用意してくるわね。」



その後夕食と入浴を済ませ部屋で月を眺めた。


攫われて数日しかたっていないが色々なことがありすぎて、眠れない夜が続いた…だが今日からはもう眠れそうだ。今頃、誠凛では何が起こっているのだろうか。



(兄さんきっと怒ってるだろうな…でも、私はもう帰れない。)



だけどやっぱりあきらめたくはない。帝国の王女にはなってしまったが、このままで本当にいいのかと私の心がそう言う。やはり赤司君の意のままはイヤだ。何年かかろうがいつかは誠凛に帰ろうと決意した。



そのためには帝国のことを知る必要があると思いつつ眠りについた。


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