【黒子のバスケ】 囚われ王女と獣の城 【裏夢R18】
第3章 崩壊
色んな王族の方や貴族の方と話をした。
隣国では物資が足りていない話や貴族の男が町娘と恋に落ち婚姻をした話などを聞いた。長い割には楽しくない…私は気分転換にバルコニーに出た。
貴女「はぁ…」
夜風にあたりながらため息をついた。あとどれほどしたら終わるのだろうか…
?「あれ~もしかして疲れてるんスカ?お姫様」
後ろ……すぐ後ろで声が聞こえた。物陰に隠れて顔は見えなかった。
貴女「…いいえ、大丈夫です。ところで貴方は?」
顔の見えない男に問いかけた。
?「さぁ~誰だと思う?」
その言葉づかいからは貴族や王族など身分の高さを感じない。
貴女「……」
(……何この人?)
周りを見てもいるのは私と男だけ、私は急に怖くなって逃げだそうと思った。
?「ほら、もう疲れたんっしょ?だったらもう部屋に戻ったほうがいいんじゃないスカ?」
貴女「そ、そうね。そうするわ…」
?「あぁそれと…今日はきっと忘れられない夜になりそうですね。#NAME1#姫?」
私は一秒でも早くこの場から去ってしまい…その一心で男の言葉などまともに聞いている余裕はなかった。
男と顔を合わさないようにその場を通り抜け城内を走った。
貴女「はぁ、はぁ…」
息が上がっている。なぜだろうか、あの男から離れて随分と長い距離を走ったのに……なぜかみられている気がする。
貴女「落ち着いて…落ち着くのよ#NAME1#!」
黒子「大丈夫ですか?姫」
貴女「きゃあっ!!」
後ろを振り向くと心配した顔をした黒子君が立っていた。
貴女「あ…ごめんなさい、見苦しい姿をお見せしてしまったわね……」
黒子「いえ…僕の方こそ驚かせてしまってすみませんでした。」
もしかするとみられている視線は黒子君のものだったのだろうか…そう思おう、それなら怖くはない。
黒子「そういえば、なぜ走っておられたのですか?」
貴女「あ、いや…そう走りたい気分だったの!」
なぜか噓をついた。
黒子「…そうですか、送ります。」
黒子君が部屋まで送ってくれた。