• テキストサイズ

君と私と(非)日常

第28章 爺共からの床急ぎ


口内の温かいトロみのある唾液が陰茎に絡みつき、背筋にソクリと妙な感覚が走った。軽く突き刺したような曖昧な刺激が断続的に繰り返される。
そんな刺激と並んで、自然と陰部に血が集まってきている気配もある。
もうそろそろだと思いカムクラは希灯の髪を撫でて顔を上げさせた。
『ん……もうよさそう?。』
「はい、結構ですよ。仰向けに寝てください」
言葉に従い、希灯は枕に頭を置く。
口元を手でそっと拭いながらカムクラを見上げた。
カムクラと目が合う。いつもより微かに潤んで艶の目立つ赤い瞳を、ドレンチェリーに似ていて美味しそうだと希灯は密かに微笑んだ。
「始めましょうか」
『うん。……ちょっと怖いから、始めはゆっくりして。』
希灯が徐に股を開き、そこにカムクラが腰を寄せる。
密着した肌がじんわりと熱を伝え合う。陰部にも湿り気のある硬いものが当たっているのを感じ取り、頬を少し紅潮させた。
はにかみながらも、希灯は指で自身の陰部の割れ目を開く。
『じゃあ……お願いね?。』
「ええ、やるからには成功させますよ」
若干裂け目の出来た膜に亀頭を押し付けられる。
耳元に心臓があるかのように鼓動を大きく感じながら、希灯が緊張した面持ちでその瞬間を待ち構えた。
『………っ。』
亀頭で押され、処女膜に痛みが走る。先程の指より遥かに強いけれど、初めての挿入が痛いことは知っていた為いわゆる覚悟に近いものは出来ていた。
脆い膜を突破し陰茎が奥へと入っていく。
内側を押し広げられている感覚が何となく分かり、希灯は恥丘に手を添える。
ジンジンとした腫れるような痛みが続いているにも拘わらず希灯は僅かに嬉しそうな笑みを浮かべた。
好きな人と1つに繋がっている。
願ってもいなかった事が現実に起きている。目で耳で肌で体内で、それを確かに受け止めている。
『い、イズルくん……。』
唇が震えた。
千切れたような痛みと無上の感激が折り重なり、夢と現どちらとも信じられない心地になる。
「……動きますよ」
カムクラがゆっくり腰を動かし始める。
擦れる度に膣口に痛みが走るのを堪えて希灯は声を抑えた。
『……っう、ぐ……。』
漏れ出た小さな嗚咽を聞き、カムクラはテンポを落とす。
/ 203ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp