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君と私と(非)日常

第27章 益体もない裁判


『一般人が何気なくやってることでもスタイリッシュにこなせたりするの?。』
「不可能ではありませんが……」
『見せてほしいな……色々。』
「色々と言われましても」
『あ、見せてくれる流れなんだ。じゃあ、えーっと、何にしよう……。』
(ぐぅ……あっ出るっ! ………いや、惜しい出なかったべ!)
『……?。何の声?。隣は確か葉隠くんだったよね。』
「………」
『イズルくんの才能なら分かるんじゃない?。』
「……自慰ですよ」
『えっ。』
「…………」
『自慰ってあの……オナニー?。』
「あなたも一応女子なんですから、指丸めて上下して見せるの止めてください」
『よく防音の効いてない部屋であんなに声出すねぇ……。くぐもってはいるけど、ほぼ丸聞こえだよ。』
「…………」
『ねぇイズルくん、さっきから口数減ってない?。』
「……別に」
『ま、まさか私がオナニーの才能見せろって言ってくるとか予想してたりするの……?。』
「…………」
『どうしよう、すごく興味湧いてきた……。』
「……嫌ですよ。やりませんからね」
『よかったら見せて?。』
「僕だってやったことないんです。前頭葉切り離されたおかげで他の男みたいに盛る機会も無くなったみたいですし……」
『お、お願い!。翔ちゃんから借りた薄っぺらい本でしか見たことないの。知的好奇心が疼いちゃう!。』
「駄目です。それは知的ではなくただの好奇心です。そもそも見せ物じゃありませんし、それなりのきっかけが必要だと思いますよ」
『性的興奮が必要なら私がオカズになるから……っ。』
「そんなのあなたで務まる筈ないじゃないですか」
『酷い……!。こうなったら何が何でもその気にさせてやる!。』



『……っていう訳で。イズルくんの死因は、私がやらせたオナニーでテクノブレイクしたせいなんだ。』
一頻り事情を話終えた希灯の目からまた涙が流れ落ちる。
『すごいすごいってはしゃぎながら見てたら、イズルくん、急に体を激しく痙攣させて……そのまま動かなくなっちゃった。』
「なるほどねぇ……彼は超高校級のオナニストとして生涯を終えてしまったんだね」
それはそれで悔いのない幸せな終焉だと思える人種もいるよ!と花村がフォローに近い言葉を贈る。
「でも何で希灯さんはすぐに人を呼ばなかったの?」
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