第2章 手
好きじゃない
そう言うたらウソで
好きっていうたら好きやけど
キスしたり・・・カラダ重ねたり・・・
とかっていう意味とは、また違う感覚
今日も、すばると週末を過ごしてる
すばる「あぁー。ヒマやな!!」
『そうかなぁー』
すばる「お前は、ゲームしてるからやろ?」
『だってな!!これレベル900までいってんで?すごない?ヤバない?』
すばる「知らんわ。んなもん。」
『すばる、最近すぐ怒るでな?彼女となんかあった?』
すばる「何もないし。彼女ってなんなん?」
『え?いや・・・別に・・・』
すばる「お前にとって俺ってなんなん?」
『何って言われても・・・』
すばる「そやな!なんもあれへんわな!!」
『なんで怒って言うん?』
すばる「怒ってへんって」
『わかった。今日は、帰るな?』
あたしは、場の雰囲気が嫌になって立ち上がった
すばる「待てって!!」
あたしの手首を掴んだ
『痛い!離して!!』
すばる「なんでやねん!!なんでお前怒ってんねん!」
『痛いって!!離してや!!怒ってんのすばるやん!!』
すばる「怒ってへんって!!」
『怒ってへんのやったら離して!!むっちゃ痛い!!』
すばるは、乱暴にあたしの手首から手を離した
すばる「帰るんやったら帰れや!!」
『帰るわ!!』
夕日を浴びながら、あたしは家に帰った
なんなん?
何で怒ってんの?
意味わからんし!!
すばるのバーカ!!
アホ!!