第1章 出会い
しばらく話をして終電間際
一緒に電車に乗った
週末の終電
満員で自然とすばると密着する形になった
大きく揺れてすばるの胸に突っ込んだ
『ごめん…』
すばる「んな、高っい靴履いてるからやんけ」
『ごめん…』
すばる「俺ちゃうかったら、逆痴漢やで」
『ごめん…』
すばる「ええよ。」
すばるは、あたしの頭にポンと手を置いた
ちょっとして、最寄り駅に到着した
改札口を出た
お互い当たり前のように歩き
分かれ道…
『あたし、こっちやから…』
すばる「おん。じゃーな…」
すばるは、自らの方向へ歩いて行った
『すばる…』
気がついたら、名前を呼んでた
すばる「あー?」
『…』
すばる「あん??」
『んーんー。なんもない。じゃーねー』
連絡先も聞かずに、すばると別れた
もう会うことは、ない