• テキストサイズ

手と手

第2章 手






すばるは、外を歩く時、いつも手はポケットに入れてる





たまーに服引っ張ってみるけど・・・


「あぁ?」





なんもないって言うて、終わり





あの日からキスもしてへんし



ほんま夢やった?って感じ




1ヶ月たっても、関係は元のままって感じ




一応、これでもあたし女やで?




正直、ちょっと淋しい・・・




友達とかは、手繋いでーとか、彼氏と2ショット写真撮ったりとか



してるわけやん?




ん?まだこれ夢?






そんなこと思い始めてた





付き合ってもうすぐ2ヶ月を迎えようとしてた―



今日も、すばるの家でゲーム・・・




すばる「なぁー。一緒に住むか?」


『んー?』


すばる「聞いてる?」


『聞いてるー・・・』




あたしは、ゲームしながらやったから適当に聞いてた



どうせ冗談やろ?みたいな感じ





だって、会う度に「抱いたろかー?」とか「襲ったろかー?」


って、言うてくるねんもん





すばる「なぁーあん。聞けよ」


『んー?』


すばる「ゲーム置いてや」


『はーい・・・』


すばる「狭いけど、一緒にここで住めへんか?」


『ほんまに言うてる?それともいつもの冗談?』


すばる「ほんまに言うてるに決まってるやろ!!」


『じゃー住む』


すばる「じゃーちゃうやん。お前の気持ちを聞いてんねん」


『拒否権あるん?』


すばる「なんで拒否すんねん。何がイヤやねん」


『イヤとかちゃうけど・・・ほんまに、付き合ってんかなーって』


すばる「俺、お前のこと好き言うたやん。それ以上に、あるか?」


『あたしも好きやで?』


すばる「ほな、ええやないか。荷物まとめとけよ。俺も、掃除しとくし」


『わかった』




付き合って2ヶ月が過ぎた




一緒に住み始めた





一緒に居る時間が増えただけで、なんも変わらん




変わったのは



あたしのココロの中のモヤモヤが増えただけ





/ 16ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp