第10章 〜10〜
「、その着物よく似合ってるじゃないか」
「あ、そうですか?」
「ああ、着付けも上手く出来てる」
「それは優鞠が着付けてくれたんです。私は何も出来なくて……」
私がそう言うと秀吉さんは感心したように優鞠を見た。
すると、優鞠の頬がほんのり桃色に染まったのを私は見逃さなかった。
「ほぅ。飾帯もよく出来てるな」
信長は私の背中の帯を見て優鞠に言った。
「ありがとうございます」
優鞠はそういうと嬉しそうに少しだけ微笑んだ。
(着物とか髪とか、オシャレが好きなのかな……女の子らしくて可愛いなぁ)
そんな事を考えていると信長様が優鞠に向かって言った。