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イケメン戦国〜未来を夢見る〜

第8章 〜8〜




「政宗様、様、そろそろお時間でございます。」

「よし、出発するか」

「あ、うん」

そうして政宗と一緒に野営を出ると、十数人の家臣、数人の女中、そして家康さんが居た。


「政宗さん、朝からどこ行ったのかと思えば……」

「おう家康。と話してたんだ」

「ふーん。」

「お前も呼んだ方が良かったか?」

そうにやにやしながら政宗が言うと、
冷たい眼差しで私を見た家康は、本当に興味がなさそうに言った。


「どうでもいい。」

「ふ、お前は連れねぇなぁ」

「何とでも言ってください。俺はまだその人を認めたわけじゃない」

「だけどお館様のお気に入りだ。お前も仲良くしろ。」

「無理です」


直接言われたわけじゃないのに、なんか悲しくなった。
まあ、無理に仲良くしてもらうくらいなら嫌われてた方がこっちも気楽だ。
そう考えていると家康さんが私に向き合い、真剣な顔で言った。


「少しでもなんか変な行動起こしたら、いくら信長様のお気に入りでも叩き切るから覚悟しといて」

「……一応言っときますけど、私は本当に未来から来ました。そして顕如さんと仲間ではありません。別に仲良くしてくれなくても構いませんが、変な疑いかけても、貴方が疲れるだけですよ」

「チッ、あんた、生意気」

「生意気……(年下っぽく見える人にそんな事言われるなんて……しかも舌打ちされた……流石にちょっと腹立つな……)」


現代ならそんな相手気にせず過ごすのだが、ここで私はお世話になる身。あまり強気なことは言えないと我慢したのだが、少しイラッと来たのが顔に出ていたのか、政宗が止めに入った。

「まあまあ、喧嘩したってしょうがねぇだろ。家康、俺はこいつが嘘を言ってるとは思わねぇ。面白いし信じることにした。無理にとはいわねぇけど、喧嘩吹っかけるのはやめろ。」

「……はい。(なにほだされてんの。馬鹿らしい……)」

「、家康は天の邪鬼だからな。こいつの言うこと何でもかんでも本気にとるな。」

「……うん。(ツンデレってこと……デレが見られる気がしない……)」


政宗がその場をなだめた頃、本能寺(だった場所)を出発することとなった。




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