第7章 〜7〜
なんとなく気まずいというか、重たい空気の中私は話し続ける。
「私が居た時代は、今貴方達が生きている時代より……えぇと多分400年?500年?くらい未来で……」
そうして私は、仕事の休みを利用して京都旅行に出かけたこと。
そして本能寺の跡地に観光しに訪れた時、いきなり天気が崩れ、目の前に落雷を感じた瞬間気が付いたら本能寺に居たと。
事細かに経緯に沿って話したが、
流石に本能寺の変で信長が自害するとは言えずにいた。
「400年後には本能寺が観光名所になっているのか?何故だ?」
「……(政宗さん……痛い所を……)」
「そりゃ本能寺は宿坊として有名で規模はでかい。でもだからといって観光名所になるか?」
「…………(どうしよ……言った方がいいかな……いくら何でも自分があそこで自害する、だなんて聞いたら気持ちのいいものじゃないよね……)」
途端考え込んだ私を見て信長は言った。
「、全てを話せと言ったはずだ。」
「……はい。でも、気分悪くしないでくださいね」
「構わん。」
「本能寺の変と名付けられた歴史上重大な出来事があそこで起きるはずだったんです。」
「本能寺の変……と言ったか?それはどういう事件だ」
「……天下統一間近の……織田信長が……何者かによって……本能寺で自害する事になり……その何者かの手によって本能寺が燃え落ちる……」
私は4人から返ってくる反応が怖くて俯きながら告げた。