• テキストサイズ

イケメン戦国〜未来を夢見る〜

第15章 〜15〜







「はさ」

「ん?」

「自分の好きな人と……身分が違ったらどうする?」

「……身分の違いねぇ……(絶対自分と優鞠の話じゃん……)」

「俺は……そんなの気にしたくないんだけど。」

「それは……家康が上の立場だからでしょ?」

「……上の立場……ね」

「上の人からしたら、力もあるわけだからどうにかしてやる!って思うだろうけど……相手からしたら難しい話だよね」

「…………」

「周りの目も気になるだろうし……」

「そんなのわかってる」

「あんまりぐいぐい行っても困らせるし、かといって引きすぎてもねぇ」

「…………」

「まあ、優鞠の場合だと、恋愛にまで持ってくのが大変そう」

「俺、優鞠の話だなんて一言も言ってないんだけど」

「ふふ、わかるよ。私にそんな事聞いてくるぐらいだもん。優鞠以外にいないでしょ」


私がそう言うと家康はふいっと顔を背けた。


「……で?なんで」

「優鞠っていい意味でいい子過ぎるから、自分が武将と恋愛だなんてとんでもない!とか考えてそう」

「……確かに」

「そこをどう壊すかだよね」

「……はぁ……」

「まずはさ、仲良くなりなよ。沢山話して、沢山時間過ごして。」

「うん……」

「(やけに素直だ……)少しずつ距離を埋めて行って、それからじゃない?まずはお友達から……みたいな」

「……お友達……ね」

「まあ、家康なら優鞠の嫌なことはしないって信じてるから」

「なんで」

「ん?」

「何でそうやって言えるの」

「んー、なんでかな。家康は優鞠の事、凄い大事に考えてる気がするの。」

「……そうかな」

「うん。だって、一国の武将が女中との恋愛相談を私にするくらいだもん。相当困ってるんじゃない?」


私がそう言ってくすりと笑うと、家康はため息をついた。





/ 483ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp