第13章 〜13〜
私が襖を開けると、3人は一斉に私の顔を見た。
「3人とも……どうしたの?」
「様、こんにちは」
「こんにちは、三成くん」
「本日、昼餉を召し上がった後何か予定はございますか?」
「予定?特に無いけど……」
「でしたら、安土城を私が案内しようかと思うのですが如何でしょう?」
「え、いいの?」
「もちろんです。」
「じゃあ、お願いします」
「はい。お任せ下さい。」
「ありがとう」
私が三成くんと話していると、政宗が何故かバツの悪そうな表情をしていた。
「……政宗、何かあった?」
「いや。とりあえず昼餉の時間だ。行くぞ」
そういうと返事を待たず、私の手を取り歩き始めた。
「え、ちょっと待ってよ」
「……もう充分待った」
「どういうこと?」
私は訳もわからず手を引かれ、部屋から遠ざかった。
「……。三成との用事のあと、時間あるか?」
「……時間あるっていうか、私は誰かに何か言われない限り、特にやる事無いんだけど……」
「ふっ、そうだな。じゃあ夕餉が終わったら部屋に行くから待ってろ」
「……わかった。(部屋……って昨日の事思い出しちゃったじゃん……)」
私は下を向いた顔が、熱を持つのを感じた。