【ONE PIECE】アイサレたくない恋【サッチ】
第6章 Trouble➤Problem
「ええ、ではあなたは白ひげ海賊団の船員?」
「そうよ」
「凄いわ!私、海賊というものに憧れがありましたの」
「あらどうして?海賊なんて卑怯で最低な集団でしょう」
「そういう人もいるでしょうけど…それにあなたは、そういうことをする人に見えないわ」
「…そうかしら?」
人間なんて何を考えてるかわからないのに。
「私ね、海賊になる前はとある裕福な家庭の一人娘だったの」
「まあ、私と同じ」
「母親はすごく"アイシテ"くれてね、とても幸せだったわ」
「ではどうして海賊に?」
「攫われてしまったの…」
「そんな!」
「白ひげ海賊団ではないわよ?彼らは救ってくれたの。私が家族に会えるまで乗せてくれるって」
「やっぱり優しい方ですのね」
「でしょう?…でもやっぱり恋しくなるの、母親が。私だけ、私だけといつも言っていたから」
「とても愛されていましたのね」
「ええ、本当に…きっと探してくれてるに違いないわ。まさか、寂しさのあまり、身代わりなんて、拾ってないといいけど」
「それほど愛してくださったんですもの、それはありえませんわ!」
「ふふ、そうよね…あら、もうこんな時間だわ。ごめんなさいね、長くお茶に付き合わせてしまって」
「構いませんわ、とても楽しい時間でした」
「私もよ。ああ、名前言ってなかったわね。私、みょうじ・なまえっていうの」
「…え?」
「じゃあ、これで失礼するわね」
また会いましょう?