【ONE PIECE】アイサレたくない恋【サッチ】
第6章 Trouble➤Problem
そうだ、そうだった。
何で忘れてたんだろう。
故郷を捨てた、家族を捨てた。
当たり前じゃないか、私は悪くない。
「ごめんハルタ隊長、デートの続きはまた今度しよ」
「なに突然」
「やること見つけた」
「やること?それ、俺がいちゃ駄目なやつ?」
「駄目なやつ」
まだ何か言っている彼を置いて街へ歩き出す。
過去を思い出して感傷に浸るほど弱くない。
泣き寝入りなんてしてやるものか、するのはお前だ。
勝手にわいてきた笑いをそのままに、それを見た通行人がそれとなく道を作るのも気にせずに歩く。
"ワタシ"に成り代わるなんて千年早いわクソ餓鬼。
「ケケケケケケケッ」
「おかーさんあの人変だよ笑ってるよ」
「見ちゃいけません!」
町の中心部にある宿に泊まって二日目、おそらく旅の目的は明後日の夜行われる最大イベントだろう。
そしてあの娘は母親が寂しさのあまり養子を受け入れた可能性が一番高い。
別に好きでない両親がどうなろうと興味はないけど、"ワタシ"のふりをする行為は許せん。
執着故の感情か、今はまだわからないけど、というより考えるのをやめた。