【ONE PIECE】アイサレたくない恋【サッチ】
第6章 Trouble➤Problem
「えっあの人たちこの島で降りるの」
「喜んでんだか悲しんでんだか」
住む場所と仕事、最低限の世話をしてあげてからお金を持たせて別れるのが常らしい。
運良く白ひげ海賊団傘下の島で、すんなり決まったとおねーさんたちは喜んでいる。
「ね、なまえ、デートしましょう?」
私も私も、と名乗りが上がり、兄たちからもお誘いを受け、普段なら有頂天になるはずだけど今回ばかりは喜べない。
「いや、私…今回はいっかな」
「どうしたの?楽しみにしてたじゃない」
「そうなんだけど…」
「そうそう、今回のデートの相手は全部俺だから」
突然肩を抱き寄せられ瞠目していると、一瞬静まり返った周りから口笛と野次と反論がとんできた。
「結構前から約束してたんだよ、ね?」
「えっあっはい」
圧に負けて思わず頷くとおねーさんたちが肩を落としてしまい、駆け寄って抱き着く。
次の島での約束を取り付け手を振りながら戻っていくおねーさんを見送っていると、遮るかのように目の前にサッチとエース隊長が現れた。
「いつの間にこいつと仲良くなったんだ!」
「別に仲良いわけじゃ」
「仲良くなかったらデートなんかしねぇだろぉがぁ!」
「悪いね、サッチ、エース。一抜け」
鬼ごっこを始めた三人を横目にため息をつく。
両親がいるこの島を安易に歩くことはできない。
ハルタ隊長は助け舟を出すために口を合わせてくれただけだろうし、一人で様子を見に行こう。
能力を使えば範囲内の居場所はわかるし、鉢合わせることはないはず。
「あ、なまえ、降りる準備しとけよ」
「…ウソ」
「ホント」
…どうしよう。
一難去ってまた一難。