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【ONE PIECE】アイサレたくない恋【サッチ】

第4章 Unknown➤Known



「サッチー!」

「おう!…あ?!なんでお前ここに」

「来ちゃった!」

「来ちゃった!じゃねぇだろうが!」

乗船してすぐ武器庫から与えられた刀を振り回し戦う彼の近くへ進んでいくが、やはり見た目的な問題か、私の近くに多く寄ってきている気がしてあまり動けない。

さして強くなかったので周りを見回してみると、着物の隊長さんが笑顔で撃ち落としてる他、敵船の方で火が上がっていたからエース隊長だろう。

「こら、遊ぶな」

「あいた!叩かなくても…」

「生意気な末妹にはこれだ!」

拳を振り下ろしてきたから慌てて飛び退き、それでもまだ二発目が襲ってくるから、戦闘を終えて一服しているサッチの方へ走る。

足音に気付きこちらを振り向いた彼の顔がぎょっと歪んだ。

「サッチ!サッチ!変な服の隊長さんが殴りかかってくる!」

「ちょっと待てお前、その格好」

「いいから助けてー!」

「ようサッチ、兄弟喧嘩はよそうぜ」

「兄妹喧嘩もやめよう?」

「うるさい、ちょっと甘ちゃん過ぎんだよ」

何故か慌てるサッチの背中から顔だけ出し、腕をまくる隊長さんに舌を出す。

見るからにキレた兄からいかにして逃げようか模索している時、制圧した敵船からエース隊長の呼ぶ声がした。

「一緒に宝探ししようぜ!」

「するー!」

叫び返したはいいものの、船と船の距離がそこそこあって、どう移動すればいいのかわからない。

既に頭の中にはそのことしかなく、呆れた様子の隊長さんが私を担ぎあげた。

説教部屋に連行されるのかと身をかたくしたが、襟元をつかまれたことから違う意味を悟る。

まさか、これは。

「エース、落とすなよ!」

「おう!」

「ちょっ」

オヤジの時のように弧をえがくわけでもなく。

直線、超高速、雑、怒り半分。

泣きに似た悲鳴をあげながら飛んでくる私をちゃんと抱きとめたエース隊長は笑いながら頭を撫でてくれた。
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