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薄桜鬼-短編-

第2章 男花見



時は一日前・・・・


「花見だぁ!?そんなもんやる余裕なんてあるわけねぇだろ。却下だ」


土方の言葉に沖田、藤堂は口を尖らせる。


「なんでですか?別にいいじゃないですか。千鶴ちゃんも入れて、皆で騒ぎましょうよ」

「そうだよ!俺ら、千鶴が来てから、一回も花見してねぇじゃん!」


2人は、土方に花見がやりたいと頼みに来ていた。
だが、土方は2人の言葉を無理だ、の一言で切り捨てたる。

「だったら、手前等がこのたまった仕事を片付けてくれるのか?」

「それは仕事の内容によりますね」

「なら無理だ。それより、お前らそんな暇があるなら、ためてる仕事やるとか、隊士どもに稽古つけるとか、時間を有効に使え」


土方は机に向いて、書類を片付け始めた。
その後いくら、沖田達が話しかけてもすべて無視をしている。
二人は一度、副長室を出て作戦を立て直そうとした。
部屋を出たところ、そこには新選組局長近藤勇が立っていた。


「どうしたんだ、二人とも分かりやすく肩を落として」

「近藤さん。大事な話があるんです。少しいいですか?」


沖田は間髪いれず、近藤の腕を取りそのまま広間へ行った。


「どうしたんだ。総司」

「近藤さん。僕、千鶴ちゃんと一緒にお花見がやりたいんです。別にやってもいいですよね?」
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