第4章 バトルロワイヤル雪合戦
「2人とも・・・大変だったんですね・・・」
「大体、雪合戦に一生懸命になるなんて土方さんと一君らしくないよな。2人とも最初は乗り気じゃなかったじゃん」
「そりゃまぁ・・・なぁ?」
土方と斎藤は2人で目を合わせ、千鶴のほうを気まずそうに見た。
その様子を見て平助は再び呆れたようにため息をついた。
「ったく・・・それ狙いかよ・・・。2人とも反対してたくせに・・・」
「平助に言われたくないな」
「ああ、ちゃっかり千鶴と一緒に逃げ出しているのだからな」
「いや・・・まぁ・・・それは・・・」
とっさに言い訳の見つからなかった平助は、土方と斎藤からの集中砲火に合った。
「うわっ!やめろって!」
平助は声を上げながら、二人からの攻撃に応戦する。
それを見て千鶴は大声を上げた。
「三人ともいい加減にしてください!!」
しかし、千鶴の必死の叫び声にも耳を貸さず、三人は必死に雪球を投げあうのだった・・・
(結局さぁ、あの勝負って誰が勝ったの?)
(最後は三人とも同時に倒れたし)
(んじゃ、千鶴じゃね?)
(・・・賞品は・・・?)
(千鶴を守った俺のものだろ!)
(((ふざけるな!!!)))