【黒子のバスケ】それはいっそ悪夢のよう【緑間真太郎】
第3章 日常の終わりは目の前まで訪れていた
全くこいつ、要城月とは本当に馬が合わない
結局このくだらない言い争いは宮地先輩の雷が落ちるまで続いたのだった
高尾side
俺はあの時、何かできていたのだろうか…
あぁ…彼女を抱きかかえる緑間の悲痛な顔が頭から離れない…
あーもーまたこのパターンですかw
『あーもぅ何で緑間と一緒に買い出し行かねーといけないんだよ!!』
「それはこっちの台詞なのだよ。先輩の命令だから致し方なくお前の買い出しの荷物持ちをするだけであって、そうでなければこちらから願い下げだ。
あと何度も言っているがその喋り方良い加減直せないのか?仮にも女性でありながら汚い言葉遣いではしたないのだよ」
『あぁ!?テメーもう1回言ってみろ!!』
「いやー1番とばっちり受けたの俺だかんね?」
結局あれからいつまでも経っても言い争いを続けていた2人にキレた宮地さんから両者雷をくらい
真ちゃんと城ちゃん、そしてお目付役として俺が罰として買い出しに行く事となった
…が…またもや喧嘩をし始めた2人
つか真ちゃん、城ちゃんと喧嘩する時はいつも饒舌デスネ
俺は見えない所で小さく溜息をつく
俺の相棒、真ちゃんこと緑間真太郎とバスケ部マネの城ちゃんこと要城月はまさに水と油な間柄だ
何かにつけ合わない
そして2人とも我が強い為自分の主張を押し通そうとする
いくらHSと定評のある俺だが2人いっぺんに面倒をみるのはなかなか酷だ
しかもクラスも3人一緒だからまさに朝から晩までだ
まぁ、俺からしてみれば2人とももうちょっと素直になれば良いのにと思う
所謂ツンデレを拗らせている真ちゃんは根は優しい癖に思った事をなかなかそのまま口にできず全く反対の言い方をしてしまったりする
城ちゃんも城ちゃんで素直な面真ちゃんのいう事をそのまま間に受けてしまうので厄介だ
…でも…
俺は思うんだ、きっとこの2人はお互い惹かれあっている…と
きっといつかお互い無くてはならない存在になる
ちょっと妬けるけどな
俺はそう思うと隣にいる少女に視線を移した