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【黒子のバスケ】それはいっそ悪夢のよう【緑間真太郎】

第4章 1度目は僅かな希望に縋り


高尾side

俺を置いてさっさと行ってしまった緑間と要の後を追いかけると何故か体育館に続く渡り廊下の真ん中で抱き合っていた…

否、要が緑間に張り付いていた
俺の居ない間に一体何が…?
てかこの2人付き合ってんの?

俺の脳裏には2人に対しての疑問が何個も何個も浮かび上がった
…まぁ、その内嫌でも分かるか

何故かこの2人とは今後も関係が続くような気がする
理由はわかんねーけど

とりあえず意を決して話しかけた俺を置いて行った2人をどうしてくれようw


「もう、勝手に置いてかないでよー…って何やってんの?お二人さん」

『えっ?何って何が??』

「高尾…こいつを剥がしてくれ」

俺は素知らぬ顔で2人の元へ駆け寄る
すると緑間は俺を見ると、助けが来た!とでも言うように目が少し輝いた
しかし要は今自分がおこした行動が一体どういうものか分かってない
単純に緑間が逃げないように捕まえているだけで他意なんて全く考えていませ〜んて感じだ
何?この子?鈍感なの?ピュアなの?緑間の顔見てみ?
真っ赤だから。可哀想に…緑間も見た感じ初そうだし女の耐性も無さそうだ

とりあえず顔を赤くして狼狽えている緑間をこれ以上見ていられず(←俺の腹筋がこれ以上耐えられない為)
彼女の両肩を掴み緑間からベリっと音が聞こえる感じで引き剥がした

「はーい、要サンもここまでー!これ以上は緑間が可哀想だからやめてあげてね?」

『うっ?そうなのか??』

「…た…助かったのだよ…」

両肩を俺に掴まれたまま数センチ高い俺の顔を見上げ首を傾げる要
…チョット!?それあざとい!!可愛いから!
無自覚とかダメだろ?あぁ…今なら緑間の気持ちが分かる気がする…

その緑間と言えばやっとの思いで要から解放されたが部活前から既にヨロヨロになってしまっていた

『まっ、とりあえず部活行こうぜー。高尾も行くだろ?』

「へっ!?あ…あぁ」

切り替えが早いと褒めるべきか…自分の肩から俺の手をやんわり外した要は俺達にそう言うとスタスタと体育館までの廊下を歩き始める

あれ?結局追いかけた癖に緑間置いてくの?

「全く…相変わらずの気分屋だな…行くぞ高尾」

そして俺は目撃してしまった…前を歩く彼女の後姿を愛しそうに見つめる緑間を…


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