第1章 はじまり

教室に入って、一番先に目に飛び込んできたのは黒板の文字。

｢教室に来た順にテキトーに座っといてネ｣

うん、担任の性格が滲み出てるね。

あたりを見ると、もう3分の2くらいの座席が埋められていた。

残るは窓際の2列のみだ。

｢遥！いこ！｣

ひかりに手を引かれて、私は前から2番目、ひかりはその後ろに座った。

あと5.6人ってとこかな。


この学校で、いい学校生活送れるかな。

とりあえず友達が1人できてよかった…！

ホッと安心しているうちに、私の隣に男子が座った。