第3章 変わる日常
「桜木って勉強できるんだと思ってた」
『うう…よく言われます…』
「小テストが2点ってことは、たぶん中学のとこからできてないんだろ?」
『その通りでございます』
「じゃー、やるしかないな。」
『はい、お願いします…』
「ははっ、大丈夫。俺一応進学クラスだし。勉強はそれなりにできるよ」
『頼もしいですね。でも、自分の勉強に支障がない程度でいいですからね』
「ありがとな、桜木に赤点取らせないように、最善を尽くすよ」
『…っ?! …ありがとうございます』
不意打ちの頭ポンポン。
あの中にいると菅原先輩はそんなに大きく見えないけど
私の隣に立つと、大きいな、と思う。
たぶん15cmくらい差がある。