第3章 変わる日常
ゆっさゆっさ。
ゆっさゆっさ。
ゆさっ…
ゆさゆさゆさゆさゆさゆさゆさ
「遥ーーーー!!!!!」
『うわあぁあぁ?!?』
ものすごい勢いで体を揺さぶられて、
挙げ句の果てに耳元で叫ばれて目を覚ます。
顔をあげると、ひかりと目が合った。
「ちょっと、午前中ずっと寝てたけど大丈夫?」
『あぁ、うん、なんとか。』
「もうお昼の時間だよ?ご飯食べよう」
『えっ、もうそんな時間?』
確かにお腹は空いている。
ただ、気持ち悪さは未だに健在だ。
今朝のアップルパイを少し憎みつつ、
バックの中からお弁当の包みを取り出して開いた。