第3章 変わる日常
『えっ』
中身は、銀座カリィパン。
と、一緒に一枚の紙切れが。
[今朝はアップルパイ焼いたもんだから、お弁当作るの面倒くさくてコンビニのパンを入れました。ごめんね]
『揚げ物なんて食えるかーーーーー!!!』
私は確かに銀座カリィパンが好きだけど、今はだめだ。絶対だめだ。
食べたら終わりだ。
「クスクス」
私の前の席に移動してきたひかりが、イスに腰掛けて笑う。
『笑わないでよ…』
ひかりは、笑うのをやめずにドンマイと私の方を叩く。
「からあげ食べる?」
『ごめん今ちょっと殺意わいた』
私の言葉を聞いて、もっと大声で笑い出した。
…ガッデム。