第2章 気になるあのコ
「同類って…どうゆうこと?」
『同じ眼してるな〜て思って』
「…?何を言いたいの?」
『赤葦って族の末裔でしょ?』
赤葦は少し驚いたような何かを掴まれたような表情を見せた
でも冷静さは保っていて口を開いた
「てことは佐賀美もそうなんだね?」
このときの赤葦は少し口元が緩んでいた気がした
それはただ緊張がほぐれたのか、仲間意識が芽生えたのか、それともただの不敵な笑みだったのか
『梟谷組45代目組長の孫息子ってことになるのかな?よく続いてるね』
「そっちはまだ残ってたっけ?」
『いいや、小ちゃい頃に解体。もう組とは無縁だよ」
お互い席に座りながら目を合わせずに夕日を眺めながらポツポツと話してた
時折見せる切ない顔はきっと跡継ぎが赤葦自身1人しか居なくてその責任が重すぎるんだと思う
まあ、私の予測だから違うかもしれないけれど
すると廊下からバタバタとうるさい足音が聞こえたのと同時にミミズクヘッドの大っきい人が教室に入ってきた
「あーーー!!!あかーしいた!!!!!!!」