第2章 気になるあのコ
………気まずい。
あ、でもこのさいだから聞いてみようか、赤葦京治は私と同じ眼をしている
ただの直感だけど同類に感じる
『ねえ』
「…なに?」
ああ、そうその顔。おんなじ。
『赤葦京治ってなんで無表情なの?』
「なんでフルネームなの」
『あーいや、話したことなかったから…』
「赤葦でいいから」
『うん…で、なんで無表情なの?』
すると赤葦は少し眼を泳がせてまたいつもの表情に戻ってた
「さあ…佐賀美こそなんでそんなこと聞いてきたの?」
よっぽど知られたくないのか
言葉を濁し私に質問を返してきた
『なんでたろうね、しいていえば直感…かな?』
「ふーん」
『私と同類かな?って思ったの』
「同類?」
同じクラスだけど今日初めて話したやつに同類だなんて言われたらさすがに引くだろうかと思ったけど赤葦はすこしだけ真剣な顔になったような気がした