第2章 気になるあのコ
優華side
赤葦京治
2年生なのにバレー部の副主将でレギュラーメンバー
いつも無表情…いや、ポーカーフェイスといった方がしっくりくるだろうか
いわゆる優等生って人なんだろう
背が高く整った顔立ちしているからそこそこモテてる
無表情で淡々としているため隠れファンがかなりいるらしい
同じクラス、だけど話したことはない
たいして興味もなかったんだけど最近気になる
なんか、隠してる
『赤葦、京治……』
「なに?」
突然の声に一瞬身が固まる
誰もいない放課後の教室に私じゃない低い声が通る
声がする方を振り向いてみたら赤葦京治がいた
『え、は…え……?!』
いつ入ってきた??え、いつから??いたっけ??
「忘れ物とりにきただけ。」
『あ…そう…』
赤葦京治は自分の机をあさっていた