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《イケメン革命》.Alice. 《夢小説》

第2章 With Ray(レイ) 




「…おや、まだそんな力が残っていましたか、黒のキング。」
「アリスに手を出すなっ!」


ゆっくりレイに振り返るエドガーの笑みに感情はない。レイは、エドガーに睨みを利かした後、のろのろと立ち上がると、シリウスの方を見た。


「…おっさん、怪我は?戦える?」
「だいぶ打ち所が悪かったが、そんなことも今は言ってられない状況だろ。」
「だったら別に休んでてもいいけど。俺一人で十分だから。」

レイの態度に一瞬ウッと言葉を詰まらせたシリウスだったが、その様子を見て軽く安堵する。レイは、久しぶりで腕がなると言わんばかりに、楽しそうに剣を抜いた。



「やる気になって貰えたようで光栄です。でも、あんまり意地を張らないほうがいいと思いますよ?」
「さっきは、魔力を一気に吸われてちょっとびっくりしただけだ。お前こそ、俺に喧嘩ふっかけたこと後悔させてやるよ。」


エドガーの問いかけに、ニヤリと不敵な笑みを浮かべたレイは、次にヨナの方を見た。


「おい、赤のクイーン。俺が戦っている間アリスを守れ。」

放たれた一言に、ヨナは当然のごとく、憤慨したように怒り出す。


「この俺に命令するな!」
「お前もアリスのこと好きなんだろ。だったら協力しろよ。アイツに殺されるよりマシだろ。…もっとも、それは俺がさせねーけど。」


レイの妥当な意見に、ヨナは悔しそうに下唇を噛んだ。


「今回だけだからなっ」










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